ソフトコンタクトレンズは材料に PHEMA (ポリヒドロキシエチルメタアクリレート) あるいは PVP (ポリビニルピロリドン) というゲル状の合成高分子化合物を使った、水分を比較的多く含む含水性ソフトコンタクトレンズと、ブチルアクリレートとブチルメタクリレートの共重合体を使用した、水分を含まない非含水性ソフトコンタクトレンズとがあります。
弾力性に富むので装着時の違和感が小さい反面、細菌が繁殖しやすいです。
洗浄に加えて定期的な消毒が必要で、手入れが面倒ですね。
ソフトコンタクトレンズには1日、1週間などの使い捨てタイプ (ディスポーザブルタイプ)、2週間などの頻回交換型(リプレースメントタイプ)や、1ヶ月、3ヶ月などの定期交換型も存在します。
日本では一般的に使用後に破棄をする、と言うことから1日、1週間、2週間、1ヶ月、3ヶ月タイプのソフトレンズを総称して使い捨てレンズと呼んでいます。
安全性や装用感などの追求のため新素材としてシリコンハイドロゲル素材が注目を浴びているが、現在日本ではチバビジョンからO2オプティクスという名前で1ヶ月交換タイプのレンズ、ジョンソン・エンド・ジョンソンからアキュビューアドバンス、アキュビューオアシスという名前で2週間交換タイプのレンズが販売されています。
使い捨てレンズは汚れなどの面で従来型のソフトレンズに比べ劣る部分もあるため、正しい使用方法が求められるところです。
逆に言えば劣る部分があるからこそ、使い捨てレンズである、と言う至極当たり前のことでもあるんですね。
装用感はハードコンタクトレンズより優れていますが、そのため角膜に障害が起きても自覚しにくく重症になるまで放置してしまう結果になることがあるから気をつけましょう。